重要なお知らせエリアを非表示

2020/11/13 14:43


◾️陶器(土もの)について

陶器の器は全て吸水性、通気性のある陶土で作られています。
陶器は磁器には無い温かみや風合いが魅力ですが、取り扱いに少し手間がかかります。
手間といっても難しい事はありませんので、出来る範囲でお手入れしていただき
お気に入りの器を末長くお使いいただければ幸いです。
以下に陶器の取り扱いについて記しますが、物によって扱いが違う物もありますので
陶器をご購入の際によくお確かめください。

◾️初めて使う前に

陶器は土を原料としていて器には目に見えない無数の穴が空いています。
この穴の事を【目】というのですが、買ってきた器をそのまま使うと
【目】が料理の水分やだし汁、色素などを吸ってしまいます。
奥まで染み込んでしまうと変色やにおい移り、ひび割れの原因になります。
そのため【目】を米や片栗粉などのでんぷん質でふさぐ【目止め】
というお手入れをおすすめしています。

『目止め』の方法

1.器を軽く洗い乾かしておきます。
2.鍋に器を入れて隠れる程度まで米のとぎ汁を注ぎ、20分程【弱火】で煮沸します。
3.鍋ごと冷ましてから器を取り出し、きれいに洗ってから自然乾燥させます。

以上の3スッテプでシミやにおいがつきにくくなります。
完全に買った時の状態を保つのは難しいですが皮製品やジーンズの様に
風合いの変化をお楽しみいただくのも陶器の魅力の一つになります。

目止めが大変だという場合はきれいな水に一晩浸し、十分に乾かしてから
お使いいただくだけでもシミやにおいがつきにくくなります。

◾️料理を盛る前に

温かい物に使う場合はお湯に、冷たい物に使う場合は水に5〜10分ほど浸してください。
浸す容器が無い場合はお湯または水を器に注いで5〜10分ほどそのままにしておいてください。
時間が経過したら表面をふきあげてご使用ください。
器に水分を吸わせてからご使用いただくとシミやにおいがつきにくくなります。

◾️使った後に

ご使用後は、なるべく早く洗ってしっかり乾燥させてください。
食べ残しや飲み残しのままにしたり、水につけ置きしたままにすると
シミやにおいの原因になります。
また、乾燥が不十分のまま収納するとカビやにおいの原因になります。

◾️器にカビが生えてしまった場合

器がカビてしまったらまずは綺麗に洗って煮沸消毒をしてみてください。
それでもカビが取れない場合に限り台所用漂白剤をご使用ください。
陶器は吸水性があるので漂白剤が陶器の奥まで染みてしまわない様に
漂白剤に浸す前、浸した後はしばらくきれいな水に浸しておくこと。
器の表面に漂白剤が残らない様に
器をよくすすぐか中性洗剤で洗って天日干しなどで十分に乾かすこと。
この2点は特にご注意ください。
上絵付けの品は変色の恐れがあるので漂白剤は使用しないでください。

◾️電子レンジの使用について

電子レンジの使用で直ぐに器が割れてしまう様な事はありませんが
陶器に負担がかかり寿命が短くなりますのでおすすめしていません。
器は生活道具ですので上記の点をふまえた上で利用する場合
温まった器の急な冷却はキレや割れの原因になりますのでご注意ください。
また、キズやヒビのある器は割れてしまう事があるので使用しないでください。

◾️食洗機の使用について

食洗機を使用すると器同士の衝突による破損のリスクがあるので
長く使っていただく場合にはおすすめしていません。
食洗機を使用する場合は器同士がぶつからない様に間隔を開けてご使用ください。
出し入れの際も他の器にぶつけない様にご注意ください。
キズやひびのある物は乾燥にかけると割れてしまう場合がありますのでご注意ください。

◾️直火での使用について

直火対応の物以外は使用しないでください。割れてしまいます。
空焚きしている状態で水を入れたり、器が熱い状態で水にひたしたり
急冷しますと、直火対応の物でも割れてしまうことがあるのでご注意ください。
また、火にかけた器は大変熱くなり火傷を負う可能性がありますので直には触れないようにしてください。

■どうしても色染み等させたくない場合

どうしても色染み等させたくない場合は『食器用シリコーン』や『食器用止水剤』を使用すると
貫入に対する染みなどを防止出来る様です。
ご利用の際は使用上の注意をよく読み正しくご利用ください。
食器用シリコーン』や『食器用止水剤』を使用した事による不利益には一切の責任を負えませんので
使う方の自己責任においてご利用ください。