2020/11/13 11:20
ご購入前にご理解頂きたい事
早蕨窯の器は全て手作りです。
同じデザインの商品も全て大きさや形・釉薬のかかり具合・色の出方・手作業での線彫
絵付けによる絵柄のイメージ等が多少異なります。
また、土の持つ柔らかい雰囲気を生かす制法のためテーブルの上に置いたとき
若干のがたつきが感じられるものもあります。
『まっすぐなライン』や『きれいな円形』といった整った器をお探しの場合はおすすめできませんが
手作りの味わいや器ひとつひとつの違いを楽しんでいただけたら幸いです。
以下で紹介する状態の違いや特徴について早蕨窯では良品として出品しています。
ご理解の上でご購入をご検討いただけたら幸いです。
1、商品画像との若干のサイズや風合い(柄、形、色)の違い
全ての商品は手作りの為、成形による形状の差、線彫や絵付けにによるイメージの差
釉薬や焼成の状態の違いによる色味の差等、ひとつひとつ若干の違いがあります。
また、お客様が商品画像を見る環境によっても見え方に違いが出てきますのでご留意ください。
焼きがあまりに違う場合は同じ商品名でも写真を差し替える場合があります。
買い足しの際も商品画像をよくご確認の上ご購入ください。
2、テーブル等に置いた時のがたつき
早蕨窯の商品の多くは『たたら作り』という板状の土から成形していく技法で作られています。
器に表情をつけるため石で板状の土(たたら板)におうとつをつけていますので
器の表面はデコボコになり高台の無い器は多少のがたつきが出る場合があります。
また、高温焼成による歪みによってがたつきが出る場合もあります。
3、鉄粉
早蕨窯の器は鉄分を含む土を材料として使用しているので焼成により黒点が器の表面に出てきます。
![](https://baseec-img-mng.akamaized.net/images/user/blog/1239222/blog/34d182074091bffe0281faef831af830.jpg?imformat=generic&q=90&im=Resize,width=2048,type=downsize)
4、釉薬のたれ
織部釉の深い色合いを出す為に焼成時に釉薬が動いて色のムラが出来るようにしています。
市販の織部釉とは違い流れやすいため釉のたまりやたれが出ますが器のもつけ『けしき』として楽しんでいただけたら幸いです。
同じような具合の商品ごとに出品しますが、釉薬の流れは一つずつ違ってきますのでその点はご了承ください。
![](https://baseec-img-mng.akamaized.net/images/user/blog/1239222/blog/f0d5193c31064a620a81f5e136482930.jpg?imformat=generic&q=90&im=Resize,width=2048,type=downsize)
5、貫入
焼成時に素地と釉薬の収縮率の違いからできる、ヒビの様な状態を貫入(かんにゅう)といいます。
素地のキレとは違い汁漏れや割れの原因にはなりませんので安心してお使いいただけます。
器を使い込む事によって貫入が増えたり、貫入に色が染みたりと器の表情は変わっていきますが
ジーンズや皮製品の様に経年変化を楽しんでいただけたら幸いです。
色染みを防止したい場合、色々な対策方法がありますので興味がある方はこちらをご一読ください。
![](https://baseec-img-mng.akamaized.net/images/user/blog/1239222/blog/34932d1acdb0a4a10f8044658370a168.jpg?imformat=generic&q=90&im=Resize,width=2048,type=downsize)
6、ピンホール
釉薬や化粧土を掛けた際に生じるピンホールや釉薬の気泡に関しては良品の範囲としています。
![](https://baseec-img-mng.akamaized.net/images/user/blog/1239222/blog/2ba9a77d2398485c04492f34d26deb0d.jpg?imformat=generic&q=90&im=Resize,width=2048,type=downsize)
7、御本手
白地の所に出る淡いピンク色の斑点の事を御本手(ごほんて)といいます。
このピンク色は絵の具や顔料によるものではなく、還元焼成によって現れる現象のひとつです。
模様は狙って同じものが出せないためひとつひとつの違いが個性となります。
![](https://baseec-img-mng.akamaized.net/images/user/blog/1239222/blog/f4c80bf7c21fbe8c48c53515a0301079.jpg?imformat=generic&q=90&im=Resize,width=2048,type=downsize)
8、目跡
早蕨窯ではほとんどの作品全体に釉薬がかけられています。
釉薬は高温で溶けてガラス質になるので、棚板(窯内で器を置く板)と溶けた釉薬が
ひっつかないように器の設置面に土をかませます。
焼成後かませた土を取って出来た跡を目跡(めあと)といいます。
目跡はそのままの状態だとザラザラで手に引っかかるので削る処理をします。
その時出来る傷については良品としています。
![](https://baseec-img-mng.akamaized.net/images/user/blog/1239222/blog/cb72588e49f608ff515085431dfd39d6.jpg?imformat=generic&q=90&im=Resize,width=2048,type=downsize)
9、縁の細かいヒビ
早蕨窯の器は土味を出す為に山の土をブレンドしています。
そのため器の縁に小石あったりすると細かいヒビが見えるものもありますが
釉薬が埋まっている細かいヒビに関しては良品の範囲としています。
![](https://baseec-img-mng.akamaized.net/images/user/blog/1239222/blog/8bd28f943dd08d9e4c7ac215a7adb44b.jpg?imformat=generic&q=90&im=Resize,width=2048,type=downsize)
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